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    <title>鏡海亭別館</title>
    <link>https://kagami.kashi-hondana.com</link>
    <description>鏡海亭別館・小説更新情報</description>
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    <copyright>Copyright ©2026 鏡海魚遊斎.</copyright>
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    <item>
      <title>第56話　五柱星輪陣（第二部）前編 - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/27925</link>
      <pubDate>Sat, 20 Apr 2024 01:26:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[もしも君がいなくなれば、
後で必ず彼らが悲しむ。

そして君がいなくなれば、
俺には存在する理由がなくなる。

　（水のパラディーヴァ　アムニス）

１．いにしえの神竜と御子たち、決戦の始まり

 
「堕落した《人の子》たち、愚かな人間どもよ……」
　地の底深きところから、常世の国から、現世へと漏れ出し、地表に染み渡っていくような不気味な声。何らの感情も帯びてはいない、淡々と、しかし一定の節回しをもって送り出されるその声音（こわね）は、生身の人間の発するそれであるとは到底考えられなかった。
　何処とも知れない暗闇の中で、揺らめく炎の玉が宙空に現れる。その青白き鬼火のもと、黄金色の仮面が闇に照り映えた。紫がかった深い紅色の頭巾の下、にこやかに破顔した翁の面は、眺めているうちに次第に狂気をも感じさせ、魔界から来た道化師のようにも思われてくる。
「汝らは、尊き《絶対的機能》の御業に手を触れ、二つ...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第55話　五柱星輪陣（第一部）後編 - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/27883</link>
      <pubDate>Mon, 15 Apr 2024 23:57:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[
５．交わる二つの闇と「双紋の御子」


　《虚海ディセマ》の最奥、一筋の光さえも届かぬ深海底に建つ神殿、その試練の間に続く入口の前を、ルキアンは忙しなく行ったり来たりしている。はじめは静かに座ってエレオノーアの帰りを待っていた彼だったが、その後、待つのに飽きたわけではない。彼が落ち着きを失っているのは、もはや単なる心配を通り越した、胸が締め付けられるような、言いようのない不安感が浮かんできたからであった。
　仮にも魔道士の卵であるルキアンの直感は、それなりに鋭い。その直感が、否応もなく、息苦しい緊張感を体中に染み渡らせていく。
「このままでは、エレオノーアが帰ってこない気がする。だけど、対の御子ではない僕が無理に扉を開けると……」
　ルキアンは、先ほどから何度も扉の前で立ち止まり、手を掛けつつも、開けることを結局避けていた。もしルキアンが扉を開ければ、エレオノーアが命を失うかもしれないか...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第55話　五柱星輪陣（第一部）中編 - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/27882</link>
      <pubDate>Mon, 15 Apr 2024 23:56:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[３．光と闇の歌い手


　エレオノーアとルキアンが《ディセマの海》の深奥に挑んでいた頃、《ディセマの海》自体を――つまりは、無尽蔵とすら思える莫大さではあれ、何らの実体も有しないデータの集積体であるその《虚海》を――具現化し、人が知覚可能な《死に絶えた黒き大洋》という仮の姿を与え、これを支配結界の中に維持し続けるという困難な役割を担っていたのが、《地》の御子のアマリア・ラ・セレスティルと、同じく《地》のパラディーヴァのフォリオムであった。
　闇の色にも近い、非常に濃い紺碧の色に染まった海原が、視界一面、鏡のように、小さな揺らぎさえなく時の中に凍り付いたような海面となって、果てしなく続いている様子は、壮絶な美しさをも感じさせるにせよ、それ以上に不気味な光景であった。静けさの中にはかり知れない狂暴性を秘めた《ディセマの海》と対峙しながら、アマリアは手にした杖に力を込め、この得体の知れない相手を...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第55話　五柱星輪陣（第一部）前編 - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/27881</link>
      <pubDate>Mon, 15 Apr 2024 23:53:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[あなたの知っているフィンスタルという人と、
私の知っているフィンスタルとの間に
どういう関係があるのか、それは分からない。

あなたのお話の中のフィンスタルは、
いまも微笑んでいますか。
悲しい伝説よりも、絶望的な事実よりも、
私は、たとえ作り物でも奇麗な物語が好きです。

だから私が、あなたを助けます。
さぁ、物語の続きを紡いで。

　　ルチア・ディラ・フラサルバス
　　　某代の闇の御子
　　　そしてミロファニアの時詠み　光と闇の歌い手


１．虚海ディセマの果て、深海の神殿


　暗黒の口を開いてすべてを呑み込み、隙あらば圧し潰そうと待ち構えているような、この莫大な量の液体は、本当は海水ではなく、魔力を帯びた漆黒の絵の具か何かではないのかと――そのように目を疑いたくなることが何度も何度も続き、それに飽きてもなお、ルキアンたちは《ディセマの海》の奥底に向けて延々と降りてゆく。
　果てなき...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第54話　御子の力　（後） - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/22429</link>
      <pubDate>Thu, 18 Jan 2024 18:33:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[５．その想いで、道を切り開け！

 　《地》の御子・アマリアの姿をそのまま写した思念体は、ゆらゆらと陽炎のように揺らめきながらも、虚ろな者とは思えない圧倒的な存在感でもってルキアンに語りかける。
「手を出せ、ルキアン・ディ・シーマー」
「は、はい……」
　ルキアンが恐る恐る右手を差し出すと、その上にアマリアは手を重ね、何か一言つぶやいた。実体のない手で触れられても直接的な感触はない。だが、ルキアンは掌から体中の血管の隅々に至るまで何かを送り込まれたような感覚に陥り、思わず寒気を覚え、次いで爪先から頭頂に至るまで電気が走ったかのごとく身体を固くした。そして最後に、掌の中心部に焼けつく痛みを感じる。
　――おにいさん！　大丈夫ですか？
　ルキアンの肩にとまっていた黒と銀の蝶は――すなわち、エレオノーアの心が彼の支配結界 《無限闇》の力で具現化され、結界内にとどめられた姿は――驚いたように羽根を...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第54話　御子の力　（中） - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/22270</link>
      <pubDate>Tue, 09 Jan 2024 18:38:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[３．尽きる命

　何らかの神を祭った聖堂、それとも、ある種の聖域を思わせるような、よく磨かれた白い石造りの廊下のあちこちに、壁や柱の隅から次第に這い出してきた夕刻の影は、近づく落日に応じてその懐を広げている。静寂を揺るがせ、足早に駆け寄る音。これに対してもうひとつの足音が止まり、そして、荒い息遣いとともに、ひとりの《女》の甲高い声が、高い天井とそれを支える柱列の間に響いた。
「ねぇ、待ってよマスター！　どうして、いつまでも……」
　言葉の調子はさらにヒステリックになり、声の高さも一段上がる。
「いつまでも、いつまでも、なぜ、あんな《廃棄物》を処分しないのさ！？」
　ふんわりとした水色の簡素な上着を羽織った銀髪の若者、いや、よく見ると銀髪の娘が、自身よりも遥かに長身かつ頑健な僧衣の男を見上げ、青い瞳で睨み据えている。
「何とか言って、マスター！　マスター・ネリウス」
　ネリウス・スヴァンは振...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第54話　御子の力　（前） - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/20413</link>
      <pubDate>Sat, 18 Nov 2023 00:54:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[消えたくないです。生きたいよ。
だけど、私を作り出すために生贄にされた人たちは、
同じように、生きたいと願いながら、命を奪われていったのですよね。
それでも自分だけ助かりたいという私は、地獄に落ちますか？

（エレオノーア・デン・ヘルマレイア）
 

１．エレオノーアの危機と遠き世のネクロマンサー

「私は絶対に負けません。だって、おにいさんと会えたから。何があってもおにいさんと一緒に行くって、決めたから」
　エレオノーアは、戦いのさなか、ルキアンへの想いを率直に口にする。否、その強すぎる気持ちが、自覚も曖昧なまま、自然に言葉となって流れ出たのだろう。大勢で詰め寄る山賊たちに囲まれないよう、彼女は渓谷の岩や木を巧みに利用する。そして油断した相手を確実に潰していく。また一人、剣を抜いて襲いかかるも、その足を払ったエレオノーアは逆に剣を奪い取り、直ちに構えるのだった。
 
　――灰式・隠密武闘...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第53話　光翠の谷を越えて　（後） - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/20335</link>
      <pubDate>Wed, 08 Nov 2023 23:48:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[６．聖体降喚の真実とエレオノーアの願い

　ルキアンとエレオノーア――共に銀色の髪と青く澄んだ瞳、穏やかさの中に翳りのある雰囲気をもつ、同じ血族を思わせる二人は、再び川縁まで降り、仲良く並んで釣り糸を垂れている。
　黙って水面を凝視するエレオノーア。その横顔を、今までとは違った想いを込めて見やりながら、ルキアンは呟いた。
「リオーネさんの家では驚いたよ。いきなり、《御子》なんて言うから」
「はい、ごめんなさい……。だって嬉しかったんです。おにいさんに、やっと会えたから。だから、つい」
　相変わらず、エレオノーアへの返答の言葉にいちいち悩んでいるルキアンに対し、今の一言をきっかけに、エレオノーアの口数が堰を切ったように増えていく。
「私のこと、その……変な子だと、思っていますよね。初めて出会ったばかりなのに、いきなり、おにいさん、おにいさんって……強引に踏み込んできて、ちょっとおかしいと思っ...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第53話　光翠の谷を越えて　（中） - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/20177</link>
      <pubDate>Wed, 01 Nov 2023 01:09:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[４．道を踏み外した姫様のこと

「やぁ、久しぶり……。リオーネおばさん」
　気恥しそうに頭をかきながら、ブレンネルが挨拶をした。背は高めだが華奢であり、隠れ場所としては必ずしも適当ではない、彼の背中に――それでもルキアンが身体をできる限り隠そうとして、右に左に、もじもじと足踏みをしている。
　彼らの間の抜けた姿に、取り立てて何か感ずるところもなさそうに、一人の老婦人が黙々と編み物をしていた。ブレンネルの声が聞こえていなかったわけでも、耳が遠いわけでもないようだが、彼女、リオーネ・デン・ヘルマレイアからは、しばらく何の反応も帰ってこない。
　ブレンネルが困った様子でルキアンと顔を見合わせ、二人して微妙な苦笑いを浮かべている。やがてリオーネは、針仕事をする自らの手元を見続けながら、ほとんど背を向けたまま返事をした。
「ブレンネル坊やも大きくなった、いや、すっかり一人前のおじさんになったね。前に...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第53話　光翠の谷を越えて　（前） - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/20096</link>
      <pubDate>Mon, 30 Oct 2023 00:23:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[天与に恵まれていない者が、
変わらぬ自分自身のままで居続けることを望むなら、
敢えて独りで歩むことも恐れてはならない。

（手記： 旧世界の集合住宅と思われる
    　　　高き塔の遺構にて発見）
 

１．連載小説『アルフェリオン』本格復帰です！

「はい。今日は、きっと何かが起こります」
　土鈴（どれい）がころころと音を奏でるような、素朴で親しみやすい響きながらも、同時に凛とした強さをも内に感じさせる口調のもと、まだ年若い誰かがつぶやいた。そして水音。大小様々な石や岩の転がる手つかずの地面を、幾筋にも分かれて流れる谷川を臨みつつ、こぢんまりとした台地の上に人影がみえる。その控えめな声は、周囲に広がる鬱蒼とした樹々の中に吸い込まれ、あるいは、苔むした岩を噛み、白泡（はくほう）を生んでは消えていく沢の流れに、かき消されるように霧散していく。
「素敵な天気ですね。服が良く乾きそうです」
　独...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第52話　師と真実　（後） - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/20059</link>
      <pubDate>Tue, 24 Oct 2023 23:37:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[５．御子の使命と「聖体降喚（ロード）」

　◆　◆

「ひとつ尋ねる。君は何のために戦う？」
　カルバはルキアンを正面から見つめ、厳かに問い掛けた。
　何のために戦うのか――それは、今までに何度となくルキアンが自問自答してきたことだ。逃げて、迷って、立ち止まって、考えるたびに彼の《答え》は揺れ動いてきた。
「僕は……。ただ戦いに巻き込まれ、必要とされるままに戦い、自分や仲間が生き残るために戦わざるを得ませんでした。本当は争いなんかに関わりたくなかったのに」
　おずおずと口を開いてルキアンが語り出す。ここまでは、いかにも、カルバがよく知っているあのルキアンの答えだった。だが次の一言に、これまでのルキアンには無かった決意めいたものを、彼の師は感じ取る。
「でも今は違います。僕は《反乱軍》と《帝国軍》から、この国を守りたいんです」
　ルキアンは一息に言い切った。もっともそれは、祖国を愛する若い戦...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第52話　師と真実　（中） - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/19997</link>
      <pubDate>Thu, 19 Oct 2023 22:32:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[３．「僕は……誰なんですか？」

「最初から私は知っていた。君が《闇の御子》であることを。今日のような日がいずれ来ることも分かっていた……いや、君が己の宿命に気づき、御子として私の前に現れるこの日を、むしろ待ち望んでいたというべきであろう」
　カルバは弁解する素振りすら見せず、表情にせよ声にせよ完全に平静なままで、言葉を付け加えた。
　――ここは、せめて少しくらい躊躇してから答える場面じゃないのかね……。
　事情を知らないブレンネルですら、カルバの答えに唖然とした様子だった。場の雰囲気だけからみても――ルキアンがあれほど動揺して問いかけたにもかかわらず、彼の師であるカルバの方が平然と即答したのは、さすがに奇妙に思えてならなかったのだ。
　ましてやルキアンにとってみれば、何の迷いや後ろめたさもない確信に満ちた師の態度が、あまりに異様で、とにかく異様でならなかった。
「《最初》から？　それって...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第52話　師と真実　（前） - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/19691</link>
      <pubDate>Sat, 14 Oct 2023 22:20:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　封印された記憶のことを知るまい。
　もし《封印》さえ無ければ、
　汝は最後の部屋で終わりを迎えていたはず。

　汝は、いつか知るだろう。
　召喚……一組の……適合……犠牲……。

　（盾なるソルミナの化身）

１．シーマー家の密約と幼きルキアン

　◆　◆

　その日、彼らはやってきた。

　月のない夜空のもと、寒々と静まりかえった庭園。なまじの広さが災いし、人の手が足りないのか、もはや手入れも諦められ、荒れるに任せてうち捨てられたような様相であった。

　かつて、賑やかで幸せな日々がここにあったのかもしれない。
　過去の栄光をしのばせる立派な噴水は、いまでは枯れ果てて、一見すると何であるのか分からないほど荒廃している。昔日には白磁色の肌を艶めかせていたのであろう、いわゆる白鳥石でできた噴水は、今では薄茶色に汚れ、泉の面影もない底面には、砂や枯れ草が溜まるばかりである。
　庭のあちこちで...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第51話　時の止まった村　（後） - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/19677</link>
      <pubDate>Thu, 12 Oct 2023 00:39:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[４．時の止まった村、ルキアンたちが神殿で見たものは……

　廃屋の扉には鍵が掛かっていなかった。本降りに近づきつつある霧雨の中、雨をしのげそうな場所を見つけ、ルキアンとブレンネルはほっとした様子で顔を見合わせる。
　木製の扉は、かつては鮮やかな朱色であったのだろうが、今ではすっかり色褪せている。腕が一本入るくらいの隙間を作ったまま、扉は中途半端に開いたままで止まっていた。
「おや？　けっこう固いな。立て付けが悪いのか、ちょうつがいが錆びてでもいるのか」
　ブレンネルが軽く押してみたところ、扉は簡単には動かなかった。次いで彼は、身体ごと前に倒れるように体重をかけ、両手で押し開けた。
　霧と雨という天候のせいもあり、家の中は外に比べて薄暗く、部屋の隅の方に至っては様子がよく見えないほどだった。枯れ草や落ち葉のような匂いと、湿った土の匂いとが入り交じった空気が漂う。
「思ったより……まともという...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第51話　時の止まった村　（前） - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/19651</link>
      <pubDate>Sun, 08 Oct 2023 01:04:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　《闇の御子》の真の秘密に君は気づかなかった。
　《ノクティルカ・コード》と《ロード》のことに。
　いずれにせよ、私たちの世界が
　《ノクティルカの鍵》に到達することはかなわなかった。
　そう、すべては終わりだ……。

　（旧世界・旧陽暦時代　天上界の科学道士　イプシュスマ）


　ここで命が消えても、私たちの想いはいつかお前たちを滅ぼす。
　たとえどんなことをしてでも、どんな姿になってでも……
　私は、やがて運命の《御子》が現れるいずれかの世界で、
　《鍵（ノクティルカ・コード）》を必ず《彼》に伝える。

　（現世界・前新陽暦時代　某代の白の巫女　スプリュトのレア）


　《鍵の石版》を解読して《ロード》のための実験を開始したときから、
　我々は人としての資格を捨てて悪魔となったのだ。
　何の咎もない者たちを次々と犠牲にし、この身に永劫の罪を背負い、
　《あれ》と戦うために闇に堕ちた。
...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第50話　帝国の力　（後） - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/19632</link>
      <pubDate>Fri, 06 Oct 2023 00:41:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[４．「独裁」に魅入られる民たち？

◇　◇

　いまだ晴れぬ白煙。焼け落ちた木材と擦れた鋼の臭い。つい先ほどまで戦場であったその場所に、不安を宿した人々の影が集う。低く押し殺したざわめきとともに。
「あの砦が、たった１時間で落ちたらしい……。いったいどうやって。何の魔法だ」
　《帝国先鋒隊》の侵攻により、この地方を治めるガノリスの政庁が、砦が落ちた。どのような意図からなのか、進駐した帝国軍によって緊急に呼び集められた近隣の人々。
「軍は何してるんだ。エスカリアの奴らにガノリスの士（もののふ）の魂を見せてやれというんだ。まったく」
「しっ、聞こえたらどうする。悔しいが相手が悪すぎたのさ。《帝国先鋒隊》だぞ、アポロニアには勝てっこねぇって……」
　周りを気にしながら、男たちが声を落として語っている。
　人々の周りを帝国の兵士やアルマ・ヴィオが整然と取り巻いていた。破滅を呼ぶ単眼（モノ・アイ）の...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第50話　帝国の力　（前） - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/19630</link>
      <pubDate>Thu, 05 Oct 2023 01:15:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　ゼノフォス陛下の独裁は「善き独裁」です。
　唯一絶対の「神帝」の支配のもと、新たな世界では、
　貴族も平民も、富豪も貧民も、男も女も、
　あらゆる者が等しく「臣民」となり、
　理不尽な特権・差別・腐敗は一掃されるでしょう。

　（帝国先鋒隊司令官　アポロニア・ド・ランキア）

１．帝国先鋒隊

　冷涼な大地に根を下ろし、天を突くほどに育った針葉樹の巨木たち。
　それらが織りなす暗緑色の暗き森を、重々しくも規則正しい無数の地鳴りが満たす。
　木々の葉の揺れ、小枝のざわめきは、森の精たちが何かを恐れて囁いているかのようだ。
　清々とした緑の香の中、風に乗って濃密な金属臭が漂ってくる。
　焼け焦げた匂い、血や硝煙の香りをまとって。
　想像してたとえるならば――宙に吊られた鉄塔の数々がゆらゆらと揺れ、鈍い音を立ててぶつかっては離れ、これに混じって大きな金属の板、たとえば扉同士がいくつも擦れ合い、...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第49話　ルキアン、失踪　（後） - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/19614</link>
      <pubDate>Tue, 03 Oct 2023 01:34:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[５．理のグラヴァス、重力の魔笛

　◇

「これは……。ナッソス城を中心に、付近の霊圧線に異常な歪曲が発生しているわ」
　セシエルの緊迫した声。制御卓を操作する彼女の指が不意に固まった。集中して何かを探っている。
「特異点と周囲との霊気濃度差、第二警戒水準を超えてなおも急激に上昇。特異点、移動しています」
　出撃のために艦橋を離れようとしていたクレヴィスは、セシエルのただならぬ様子を感じて振り返った。
「移動？　おそらく特異点はアルマ・ヴィオですか。それほどの数値となると……。アルフェリオンか、カセリナ姫のあの機体か。しかし、そうではない」
「特異点はナッソス城の地下から上昇中。地上に出てくる。ヴェン、確認して」
　今度はヴェンデイルの声がブリッジに響く。彼は艦の《複眼鏡》の倍率を拡大し、燃え盛る地表に無数の視線を走らせた。
「居るね、確かに。煙がひどくてよく見えないけど。いや、見えた。汎...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第49話　ルキアン、失踪　（中） - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/19514</link>
      <pubDate>Sun, 01 Oct 2023 01:03:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[３．バーンとムート、共闘？

「ここは？　僕は、一体……」
　ルキアンは不意に意識を取り戻した。そのように思われた。
　だが違う。彼は何となく気づいた。これは夢、非常に明晰な夢だ。
　身体が宙を漂う浮遊感。だがその感覚自体は、今まで《黒の宝珠》内部の異空間に居たときと似たようなものだった。彼が周囲に意識を向けたとき、突然に視界が柔らかな光に包まれた。そして広がる淡い緑の世界。
「木漏れ日、ここは、森の中？」
　浮遊感もいつの間にか消え、ルキアンの足も確固とした大地を踏みしめていた。今の不可解な状況が、《盾なるソルミナ》の幻の世界に取り込まれたときと酷似していたため、ルキアンは慌てて警戒し、身体を強張らせた。
　もっとも、雷撃のごとくルキアンの全身を駆け抜けた緊張感とは裏腹に、辺りの様子は呆れるほどに穏やかだった。目に色鮮やかな新緑の木々。冬の寒さとも夏の暑さとも無縁な心地よい空気を、そよ風...]]></content:encoded>
    </item>
    <item>
      <title>第49話　ルキアン、失踪　（前） - Alphelion</title>
      <link>https://kagami.kashi-hondana.com/author/page/1025/section/19432</link>
      <pubDate>Sat, 30 Sep 2023 01:09:00 +0900</pubDate>
      <description>異世界イリュシオーネを揺るがす帝国軍と連合軍との大戦の中、少年ルキアンがみた歴史のからくりとは？
限られた命のもと、日々を生きる人間が、もしも、この世界そのものの自己展開を予定通りに実現していくための「駒」にすぎないのだとしたら。
そして無数に存在した過去の世界は、これまですべて、「あれ」によって密かに「再起動（リセット）」され、滅ぼされ続けてきたのだとしたら。
孤独と絆、感傷と熱き血のファンタジー・ロボット小説『アルフェリオン』――宿命を、超えてゆけ！

1998年、ウェブサイト「鏡海庵」（現・ブログ「鏡海亭」）にて、鏡海隼人（現・鏡海魚遊斎）が連載開始。
深海に生きる名もなき魚のように、日本のウェブ小説の歴史とともに静かに歩み、しばしば眠りに落ちて、生き続け今日に至る。
前世紀末のネット界隈の空気感、その残り香、
そして――あの頃のアマチュア・ウェブ小説の未来形が、ここにある――かもしれない。</description>
      <content:encoded><![CDATA[　私には否定できない。
　このままでは世界が緩慢に滅びゆくしかないということを。
　それでも、現在（いま）という日々の営みに懸命な人々を
　世界の再生のために犠牲にすることを、私は許せない。
　結局、いずれは終わる世界と知りながら、今日この日を守りたくて
　私は戦っている――だが、何のために？

　　（静謐の魔道士　ルカ・イーヴィック）

１．すべてを焼き尽くす、灼熱の息

　地の底深き鉱脈から呼び出された、幾本もの尖柱。
　出し抜けに現れた鉱石の槍に貫かれ、鋼の戦乙女イーヴァは無残に手足を投げ出し、ステリアの青白き光の加護を失った機体を地に横たえている。
　《逆同調》によって本来の魔性を取り戻し、その身に眠る力を解放されたアルフェリオン・テュラヌスの前には、第二形態のイーヴァでさえも、か弱い餌食でしかなかった。
　一瞬で豹変し、乗り手のルキアンの意思を離れて「暴走」し始めたアルフェリオン...]]></content:encoded>
    </item>
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